新潟酒の陣という日本で最大級の日本酒イベントが中止になったとき、
生まれて初めて2つの言葉を聞きました。
ひとつは「Zoom」、
もうひとつは「オンライン飲み会」。
いまひとつ何をやるつもりなのかピンと来なかったのですが、
良く知っている蔵元が参加するとのことだったので、
折角だから参加してみようと思い、Zoomのアプリをダウンロードしました。
スカイプというテレビ電話は使ったことがありますし、
Facebook でも Face Time というテレビ電話を提供しているのは知っていましたが、
どうも慣れていないせいか、自分の顔が見られていることが気恥ずかしく、
なんか躊躇するものがあります。
ともかく「オンライン酒の陣」スタートの時間になったので、
Zoom から入ってみようとしたものの、
ビデオをオンにするという機能をスキップしてしまったため、
こちらの顔が向こうに見えない状態を最後までクリアすることができず、
非常に中途半端な初体験になってしまいました。
でも、オンライン上で起こっていることは体験できましたし、
意外と楽しいものだということはわかりました。
これは流行るかもしれないと思いました。
そして、実際に在宅が世の中の主流になってきたとき、
予想通りオンライン飲み会はメジャーなレジャーになりました。
うちには4人の子供がいるのですが、
毎日のように「ミーティング」と称して部屋に閉じこもり、
夜遅くまで楽しそうな声が聞こえてきます。
私も友人と飲み会をしました。
予想通り楽しい時間でしたが、
飲み過ぎてしまいました。
予算と時間を気にしなくていいのがオンライン飲み会の最大の長所であり、また短所であることがわかりました。
年配者には、少し疲れる。
そして、恐らく若者には身体に良くない。
これが私の結論です。
ほどなく、NHKの朝のニュースに、
「オンライン飲み会での飲み過ぎに注意」とか
「アルコール中毒症の方の健康懸念」といった文言が見られるようになりました。
コロナによる飲食店の被害を少しでも和らげようと
家庭需要喚起にと思っている矢先に、
これではまたアルコールが悪者になってしまいます。
これはまずい。
長い将来を考えたら、
恐らくアルコール飲料というものは、
人類の味方という存在では徐々になくなってゆくのかもしれません。
タバコと同様に、
嗜好品にはつねに過多な使用による健康被害がついて回るからです。
嗜好品とは、大人の嗜みなのです。
度を過ごして良いことは何もありません。
度を越したら、自分にも周りにも悪でしかありません。
度を越さずに楽しむから、そこに「遊び心」や「粋」がある。
深く心に刻まれる人との交流がうまれるのです。
ごくまれに度を越してしまったというのも、
節度ある嗜みの日常があるからこそ、
笑って許されるのです。
オンライン飲み会は新しいカルチャーです。
でも、野放図に行われていると、
すぐに問題点が見えてくる。
ここにも「大人の嗜み」というものが必要なのでしょう。
嗜みのある素敵なオンライン飲み会のカタチというものを、
探して、発信する役目があると思いました。
そのほうがいいと思うな。
